タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
紫影のソナーニル
〜What a beautiful memories〜  
Liar-soft   10 時間前後  
                                       
シナリオ    グラフィック   音楽    キャラクター   総合点数    個人的評価  
(24/30)    B+(15/20)   (16/20)   (25/30)   A(80)    B+  
 
総評

曖昧だったり難解な表現でうやむやにするような文章があり
ますが、世界観や雰囲気はとても良く作られていて、そこに
浸れるか で、このゲームの好き嫌いが分かれますね。と言うか
このゲームを含めて スチームパンクシリーズ と括られる
シリーズの中で私が今までプレイしてきたゲームは同じ
長所と短所があると思います。ただ、本作は短所の部分が
他のシリーズと比べると、相対的に改善されていますので
割とスルスル読み進める事が出来ましたね。ただ、あくまで
相対的に なので、ろくに事前情報も無しにプレイした場合は
欠点の方が強く感じて楽しめない可能性が高いです。ただ
長所の部分はやっぱり良いので、食わず嫌いはして欲しく
ないですが押し付ける程におススメ出来るかと言われると
難しい…というゲームです。

あらすじとプレイについて

簡単にまとめると 現代とは異なる歴史を歩んだ 1900 年代の
世界。旧・重機関都市ニューヨークは原因不明の災害で全土が
廃墟と化し、合衆国政府に完全封鎖された。そんな土地に
ひとつの目的を持ってエリシアという女が足を踏み入れる。
…一方で旧・重機関都市ニューヨークの“地下”とされる
場所。そこは異形へと歪み、黒色と紫影に染められていた。
そこへ、ひとりの少女・リリィが足を踏み入れる。彼女は
記憶を一切持たない。ただ、1つだけ果たさなければいけない
事がある。そうして 2 人は進み続ける。その果てに何が
あるのだろうか…(一部公式サイトより抜粋)と言った感じ
ですかね。
 
総プレイ時間は 10 時間前後で、一本道ではありますが、道中の
選択をきちんと正解しないと途中で進めなくなる形です。上に
書いた総プレイ時間は全て一発で正解を選択した場合の時間
ですので、攻略サイト等を利用しない場合はもう少しプレイ
時間がかかると思います。

シナリオ

全体的な流れとしては、1 章 2 章と進んで行く中で地上では
廃墟となった場所で見つかる物や出来事。地下では様々な
人達の想いと願い。これらを経験しながら 2 人はそれぞれ
進んでいくという流れですね。
 
同じブランドのゲームでもある 赫炎のインガノック や
黄雷のガクトゥーン でも書きましたがシナリオの評価は
中々難しいです。世界観や舞台設定の作りこみは良いですが
細かい部分の説明不足や描写不足が目立ちます。ただ、上で
書いた 2 つのゲームと比べるとまだ、分かりやすい部分が
ありました。それはです。特定の章ではこれをテーマに
話が進んでいきます。私としてはそれが理解しやすかったので
スラスラと読めて内容も納得出来る部分が多かったです。また
爽やかな読後感と最後の余韻はここまでシナリオを進めてきて
良かったなと感じられたので、その辺りを考慮してシナリオの
評価が高めとなっています。ただ、そうは言ってもご都合主義
的な部分で押し切った所もありますので、そこが気になる人は
やはり評価が少し下がる可能性はあると思います。

グラフィック

グラフィックのクセが強いので、慣れるまでは違和感があると
思います。一枚絵なら 嗚咽/ミリア を見ても何とも感じ
なければ 1 つの壁を超えたと言えるのではないでしょうか?
個人的には 鼓動/ジンジャー は思わず「おお…」と声が
出ましたが、流石にそこまで進めていればもう慣れている人の
方が多いと思います。後、一枚絵の中では 言葉/アラン と
旅の終わり/旅の始まり が印象的に残っていますね。特に
後者はその名前通りの一枚絵で爽やかな気持ちになれました
ので、やっぱり印象に残りますね。

音楽

全体的に オシャレ というイメージですね。オープニング曲の
方はイントロの部分からそれを感じます。エンディング曲も
そうですが、こちらは割と歌詞がスッと染み入ってくる感じが
強いです。BGM の方は音楽鑑賞の 2 番の 廃墟の都/空覆う
灰色 と 6 番の 彷徨う少女/リリィ・ストレンジャー が
地上と地下でのそれぞれのテーマソングといった印象ですね。
どちらも題名からして良く世界観に合っていました。音楽の
評価としては高めですがどの辺りが良かったかと言われると
文章での表現が難しいですね。アコーディオン…で良かった
ですかね?この音色との調和がゲームの世界観とピッタリ
合っていた事が最大の評価ポイントかと思います。

キャラクター

やっぱりリリィとエリシアの 2 人の視点で話が進む都合上
彼女達は印象に残りやすいですが 2 人の事は後に回します。
それ以外のキャラクターだとやっぱり A が印象に強く残って
いますね。リリィとの会話はリリィの 可愛さ を表現する事に
一役買っていましたね。この 2 人のやりとりはリリィの視点で
話が進みますが、どこか少女漫画チックに感じます。ここも
リリィの感情の変化や戸惑いを上手く描写して彼女の良さを
引き出してしましたね。後はやっぱりアランについても言及
しておいた方がいいですね。各章の合間で彼の事は少しだけ
描写されていましたが、彼とエリシアとの王道ラブコメ的な
やり取りは一種の清涼剤として楽しく進めていました。そんな
中での最終章でのアランとエリシアとのやり取り。その後に
アランが起こした出来事。これを必然とは言わず私は彼の
あえて表現したいですね。それ以外にも地下世界で各章事に
関わるキャラクターも皆魅力的でした。 1 人 1 人詳しく
書いていくと長くなりすぎるので今回は割愛しますが 1 人
1 人が地下世界で過ごした日々に意味はあったのだと個人的
には思いますね。さて最後にリリィとエリシアについてです。
前者は章が進む事に想い。愛に恋を知り成長したからこそ
相手を思うからこそ苦悩する気持ちに揺れるシーンの後に
描写された出来事で決意を固めたリリィ。そんな彼女に影響
されたエリシア。この辺りの描写はそれぞれの良さが十分に
描写されていました。後者は目的のために進み続ける中で
起こった出来事に想いを感じながらも進み続けつかみ取った
結末。彼女の目的が果たされた場面での彼女の表情は本当に
グッと来ましたね。私はこの行動に意味はあったのだと強く
言いたいですね。少し理解がしづらいキャラクターもいますが
多くのキャラクター達の想いと感情。この辺りの描写は優れて
いたと言うべきですし、評価にも大きく反映しています。

Hシーン

Hシーンとしては回想に 6 つ程収録されてますが、かなり
特殊なシュチュエーションがいくつかあって実用性はあんまり
ないと思います。ですが、各シーンでの登場人物の感情や
思いに触れると言う意味では重要なシーンでしたね。

最後に一言

愛は神に勝る。


 
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